岡山のフロントエンドとシステム系勉強会の何が違うのか

ここ数日大都会岡山IT界隈(主にフロントエンド)を賑わせているIT系勉強会について、遅ればせながら思うことを書きたいと思います。

この記事では主に、以下の参考記事内で出ているエンジニア(システム系)勉強会フロントエンド(デザイナー寄り)勉強会の何が違うのかという比較に焦点を当てますが、どっちが良くてどっちが悪いという話ではないので注意してください。
皆違って、みんないい。


▼こんな立場で書きます

私はフロントエンド勉強会では「システムの人」と扱われています。岡山WEBクリエイターズはWeb制作会社やWeb担当者の多い勉強会なので、プレゼンテーション層以外をやる人=プログラマーみたいな図式です。

エンジニア勉強会に行くと、「プログラマーだけど限りなくフロントエンド寄り」と言われます。フロントエンド勉強会と違い、エンジニア勉強会はデータ層とアプリケーション層を明確に区別します。プレゼンテーション層をやる人=フロントエンド寄りという扱いです。私がデータ層さっぱりなのも理由かと。

 フロントエンジニア私作業
プレゼンテーション層HTML〜JavaScript等見た目 
アプリケーション層PHP等のロジック部分 
データ層DB・サーバ部分  
(くらいに思ってください。詳しくは3階層システムで調べて…)

ということで、両方の勉強会に顔を出していますので、こんな立場で書いていきます。しかし書き手が私なので、あまり真面目なことは書けません。ゆったり流し読みしてください。

▼参考

・発端になったさきえ嬢の記事
Webのセミナーに参加して最近思うこと。

・上記の記事で紹介されてる山川さんの記事
僕が若い方にセミナーイベントに来てほしい理由

・運営サイドからあいちゃんの記事
Web系セミナーに若い人が少ない問題


▼フロントエンドの人の岡山エンジニア勉強会イメージ

上述の御三方の書かれた記事からざっくりまとめると、フロントエンドの勉強会参加者は、エンジニア勉強会を下記のように見ています。実態や良し悪しはさておき、概ね間違ってはいない気がします。

・若手が多い。
・登壇したがる人が多い。
・話したい人が自分で登壇エントリーする形式。
・アウトプット(ブログを書く人)が多い。
・基本的に無料。

岡山のフロントエンド勉強会の代表「岡山WEBクリエイターズ」や「CSS Nite」は県外から有名な講師をお招きし、CPI等の大手企業スポンサーに持つセミナーです。
有料セミナーとして参加者からお金を取っている以上、内容はレベルの高いものが求められるため、若手・登壇未経験者にはハードルが高い……若手の登壇を増やすにはハードルを下げる(またはハードルの下がるような会があると良い)ということをどなたも言われています。


▼個人的に比較する点

上記は私も感じていることではありますが、どちらかというと注視している点はそこではないです。上記と被る部分や良し悪しありますが、両方に参加している身として感じる差異と、個人的に考えているメリットや意見等を以下に挙げます。

【1】会場が公共施設
エンジニア勉強会の主な開催場所は、図書館や大学等の公共施設が中心です。誰かの自宅ということもありますwこれはご協力下さる方々のご厚意と尽力あってのことではありますが、当然の事ながら会場費の節約=参加費の低減に繋がるので、若手にとってこれ以上嬉しいことはないわけです。

会場費が節約できると、午前中から夕方までの1日通した勉強会が開催できます。1日を通しての会になるとお昼休憩の時間を長くとるため、皆でお昼ごはんを食べながらまったりと交流することができるのは大きいです。

また、参加費が低くなることで、途中で帰る・途中から参加するなど、「ちょっとだけ見に行く」のハードルが下がります。お金を払うと「最初から最後までいなくてはいけないイメージ」ができるので、そこを取り払ってあげるのは参加者を幅広くできるかもしれません。

ただし、交通の便が犠牲になるというデメリットはあります。参加のための移動はもちろんのこと、懇親会への移動にも時間を割くことになるため、タイムスケジュールの管理は重要です。


【2】「セミナー」以外の形式が豊富
エンジニア勉強会は、テーマに沿った知識を持ち寄って発表しあう「意見・技術交換会」や、実際に皆で一緒にやってみるという「ハッカソン」、県外セミナーや展示会などの「報告会」、皆で新しいものに触れてみる「体験会」など、セミナー以外の小さな会が中心です。

ハッカソン、報告会、体験会になると、「参加者はわからなくて当たり前」というのが前提にあるので、若手の参加ハードルが一気に低くなりますし、普段その業務を担っていない人も参加できる上、常連が新しい人を一緒に連れて来やすいという状態にも繋がります。

ただし、有名な講師をお呼びするようなセミナーと比べると、話題性の面から、勉強会の認知度としては低めになりがちです。参加者が少なすぎて中止になり、日を変えて実施……なんてこともたまにあります。


【3】外部ツールを利用した参加者情報の公開
エンジニア勉強会は外部ツールを利用した参加申請が多く、人気なのはDoorkeeperというサービスです。フォームを入力する手間が省けるので、申込方法としてのハードルは下がりますし、こんな感じに発表者も同時募集することもできます。

賛否両論あると思いますが、「参加者が事前にわかる」という点は大き良いです(申込者個別に非公開も可能です)これにより、どんな人がいくのか、知っている人や話の合いそうな人はいるのかというのを、事前に見ることができます。
勉強会当日は自分の座席を通知するsekicocoというサービスを積極的に利用することで、これまた隣の人がわかるようになります。

事前にどんな人か知っていると、声もかけやすいし交流しやすいのではないでしょうか?ただし、エンジニア勉強会は女性率が低いので、さらに女性率が下がるという負のスパイラルが生まれている可能性が……。

また、参加者管理はツールが行ってくれるので、運営側の負担が少しだけ減ります。ただし、会社名や所属等の細かい情報を事前に把握できないというデメリットはあります……でも大概の人はTwitterかFacebookを使って申し込んでいるので、別にフォームとしてなくても問題ない気がします。


【4】TL上での交流が活発
エンジニア勉強会は当日のTL上での交流が盛んです。PCを持って参加している人が多いからかもしれませんし、TLをまとめてくれる方がいるからというのもあるとは思いますが、何より大きいのは勉強会に参加した感が強まるからだと思います。

とにかくTLやハッシュタグをリアルタイムで追っている人が多いです。登壇者も追いかけていますし、スクリーン横に別に投映していることもあります。
中にはTLだといろいろと書けるのにリアルだとなかなか質問ができないという方や、こんな初歩的なことは質問できないという人もいるでしょうが、postの内容や質問を発表者の方が取り上げて答えてくれることもりますし、他の参加者が教えてくれることも多いので、初心者でも安心して質問ができます。


【5】参加者の発言が多い
もしかしたらこれが最大の差かもしれませんが、登壇者から参加者に絡むことや、参加者から登壇者への質問やツッコミが活発です。やじが多いと言われることもあり、これはこれでデメリットかもしれませんが、交流のハードルが下がっているのは間違いないですし、積極的に発言できる会であるという雰囲気が、後々登壇したい人を増やすことに繋がると思います。

極端に言いますと、誰からも反応が返ってこない、静まり返った会場で話さなければいけないという会よりは、やじだ雑談だ余計なヘルプだと言われようが、自分の発言に反応してくれる人が多い場で話す方が気が楽なはずです。

「話していて困っても誰かが繋いでくれるし場をなんとかしてくれる」という安心感と、わからないまま参加してもなんとかなるという雰囲気を作り出すことは、若手が発表できる勉強会を開催するよりはるかに効果があるでしょう。しかしそれはとても難しいことです。

岡山エンジニア勉強会界隈も高齢化問題や女性率の低さなど、数々の問題を抱えています。プログラマーは35歳で定年と言われるような世界です。それを思うと、エンジニア勉強会の年齢層は高いと言えます。勉強会若手不足問題は、決してフロントエンド勉強会の問題だけではないとみています。




ただおもしろいことに、エンジニア勉強会サイドから見ると、大手をスポンサーにつけて毎回講師を呼び、駅前で毎回数十人が参加するようなセミナーを開催できるフロントエンド勉強会を羨ましく思うんですよ。そんなの年に何回もできない…。
でもフロントエンド勉強会に行くとですね、年齢層がフロントエンドに比べると低く、学生もLTをするようなエンジニア勉強会が羨ましいと皆言うんです。最初聞いた時はびっくりしました。そんなもんなんですよ。

おそらくそれぞれに良いところがあって、それが互いの問題点を生み出していることを皆なんとなく感じているのではないでしょうか。著名な講師を呼ぶから参加費が高くて若手が少ない、著名な講師を呼ばない代わりに参加費は安いけど知名度を上げて大規模集客はできない……ないものねだり合戦ではないかなぁと、両方に参加している身としてはみています。


もちろん、両方の良い点を取り入れたような勉強会ができれば、(それがそれぞれの良い点を犠牲にしあって成り立っていることを知ってはいても)本当は1番良いんだろうなぁとは思います。
この問題提起を機会にフロントエンドとエンジニアがまた少し歩み寄れるようになれたら、それはそれで楽しいことが起きる予感もします。

「話していて困っても誰かが繋いでくれるし場をなんとかしてくれる」という安心感と、わからないまま参加してもなんとかなるという雰囲気を作ってくれていた先輩方がいなければ、絶対LTをするようになっていなかったどころか参加もしなかっただろう自覚があるので、その恩恵を受けた自分には、一体何ができるんだろうなぁと考えながら、岡山IT勉強会の活発化を祈るばかりです。





……これ大都会岡山 Advent Calendarでやるべきだった気がする。
(あとやっぱり真面目な話にならなかった)

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